漁業者と釣り人との問題



1.霞ヶ浦北浦の漁業者と釣り人(主にルアー釣り)との問題について。

(茨城県霞ヶ浦北浦水産事務所資料より。水産事務所に許可を得、そのままの内容を掲載しています。)
(一部、レイクレジャーについての意見もあります。)


漁業種類漁業者の意見遊漁者の意見
張り網(定置網) ●網にフックが掛かった場合にフックが外しにくいため網を切断される。しど(魚取り部)が切られると、中の漁獲物がすべて逃げてしまう。
●フックが網に掛かったまま放置されると、操業時に怪我をしたり、合羽等を破損する。又、フックで網がすれ、破れやすくなる。
●網を洗ったり、交換するときに、網が絡まってしまう。また、怪我をする。
●モーターボートが網の上を通り、網を破損する。
●漁具の近くでジェットボートなどが走り回ると漁獲が減少する。
○隠れ網や廃棄された網との区別が付きにくい。
網いけす(こい養殖場) ●網にフックが掛かった場合、フックを外すために網を切断される。その結果、中の魚が全て逃げてしまう。
●かかったフックを放置されると、その部分が弱くなり、破れやすくなる。
●魚の取り上げ、網洗い等の時に、怪我や合羽等を破損する。
●網いけす養魚場への引き込み電線に絡んだ釣糸で、電線の被覆が破れ、ショートしてしまった。
●網いけすの周辺で、釣りをしたり、ボートを乗り回すと餌食いが悪くなる
笹浸、掛網、延縄など ●ロープにフックが掛かったときに、ロープを切ってしまう。そのため、切られたところから先の漁具を紛失してしまう。
●漁具そのものを引張って、岸近くに移動してしまい、漁獲がなかったり、漁具が壊れたりする。
●揚げ網時に、フックが引っかかっていると、怪我等の原因になる。又ロープの処理も邪魔になる。
●ロープに絡んだフックや釣糸で網が絡んでしまう。
●漁具設置中にモーターボートに乗られ、漁具を破損したり、ロープを切断される。
○船道に仕掛けられたメクラ網に引っかけ、エンジンを破損した。
○漁具の目印に空瓶や発泡巣地ロール片等が利用されているが遊漁者にはゴミと区別がつけにくい。
いさざ、ごろ曳網、トロール漁業 ●漁具設置中や曳網中にモーターボートに乗られ、漁具を破損したり、ロープを切断される。
●網揚げ中にモーターボートに、近くを高速で走られると、引き波で船が揺れ、操業が困難なだけでなく危険である。
船溜り ●係船ロープ(もやい網)に引っかかったフックで怪我をする。
●湾内に廃棄された、使用済の釣糸がスクリューシャフトのブラケットに絡み付き、航行不能となった。
●港内に廃棄されたフックで怪我をする。
●船溜りの斜路を無断使用する。
●ボートを牽引してきた自動車を船溜りの出入り口周辺に駐車させるため、漁業活動の妨げになる。
●漁協に無断で係留している船がある。
○ドックで係留ロープを解かれ、ボートを流された。
○緊急避難し、電話連絡しようとボートを離れた際に装備品を壊された。
○緊急避難しようとドックに入ろうとしたところ、入るなと言われた。
○ドック付近に停車させておいた牽引車のタイヤに穴があけられ、車体に傷が付けられていた
その他 ●傷ついた魚や変形した魚が多くなった。
●ウィンドサーフィンは倒れると見えなくなり、漁船との衝突の危険もある。
●ごみの処理が不適当。
●禁漁区でつりをしている。
○漁船にぶつけられたり、ぶつけられそうになった。
○船道に仕掛けられたメクラ網に引っかけ、エンジンを破損した。
○捨て網に引っかかりそうになった。

2.つり形態別の漁業への影響
事項影響内容
陸釣り ●岸近くに設置した漁具を、引きずって漁具の破損、漁獲減をもたらす。
●投棄された釣糸やフックがからみついて怪我をしたり、作業の障害となる。
●船だまり周辺に駐車され、船だまりの使用に支障をきたす。
船釣り ●設置してある漁具に、フックが掛かった場合、漁具を壊したり、移動させてしまう。(漁獲減、漁具の紛失・破損)
●設置してある漁具の上や曳行中の漁具の上を通られ、網やロープを切断される。
●作業中に近くを高速で航行されると作業が危険である。
●斜路の無断使用。
●船溜り出入口付近の駐車。
●無断係留
その他 ●変形魚の増加。
●ごみの不法投棄
漁具に絡んだフックを放置する ●漁労作業時の怪我、漁具の破損(結果として漁獲減となる)。
●漁具の老朽化の促進。(網等が切れやすくなる。)
●漁具の補修をするときの怪我、漁具への絡み付きによる能率の低下。
●入、出航作業時に怪我をする。(もやい網に絡んだ場合)。